ピアノマンと言えばのビリーさん


雨が続きますが皆様お元気してますでしょうか?
窓辺のマーガレット、あなたのボンジョルノEddieです。

昨日はBaby Faceが京都ケントスに出演でしたし
近隣競合店にも友達が出ていたって事でフラッと京都に行くかいねえ、と
思ってたんですが、色々とやってたら日付変わってましたw

さて、次回の我々のライブまでけっこう日があるので
せっかくのブログ、なんぞウンチクでも書きますかいねえ、と
PCの前でカタカタやっとるわけです。

怒濤の様に新しいレパートリーを加えていってるブラック・ダイヤモンドですが
ふと「あれ、そういえば・・・」という事に気づきまして。

ビリー・ジョエルの楽曲が1曲もない、という事に。

ピアノ詩人とも言われるビリーさん、今ではもう62歳ですが
最近は3度目の結婚をして20代前半の嫁(!)をもらいまして
もうアクティブに音楽活動をしていないわけですが
70年代後半~90年代にかけてはヒットナンバー連発していました。

CDのベスト盤も「何枚あるねん」というぐらいリリースされておる事が
ヒット曲量産の実績の証なわけですけども
お客さんの中にも、「あー、この曲聴いたら当時を思い出す・・・」って人も
多いのではないでしょうか。

僕自身、ビリーさんを聞き始めたのは1983年の「イノセント・マン」から。
このアルバム、前作の「ナイロン・カーテン」の重々しい世界感から
ガラリと雰囲気を変えて、50~60’sオールディーズを基本コンセプトに
レコーディングされた、たいそうポップなアルバム。
レコード会社から「おいおい、こんなん売れんのかいや」とのクレームが
ついたにも関わらず、このアルバムからは大ヒット曲が連発でした。
このアルバム、オールディーズの雰囲気が好きな方には
絶対に「あ、この曲の元ネタってこれや!」と楽しめますぜ。

第一弾シングル「あの娘にアタック」のPV。モータウンですなw
http://www.youtube.com/watch?v=MDsR8R843yw

続いてのシングル「アップタウン・ガール」。
もろフランキー・ヴァリ&フォー・シーズンスですね。
http://www.youtube.com/watch?v=BuP6qadFVmY
ちなみにこのPVに出てくるお姉ちゃんはビリーの二人目の嫁。

とまあ、こんな感じで50’s~60’sの曲調で埋められたアルバムだったので
一発でファンになったのですが、もちろん過去の作品を聴きたくなるのが
ファン心理ってもので、そっからさかのぼって色々聴き始めたのです。

この人、ポッと出てドカンと売れた人ではなく、長い下積みを経て
じわじわとチャートに上り詰めた苦労人。
それが、彼の書く歌詞にも反映されていて
「こんな西海岸なんぞクソっくらえだコノヤロウ。ニューヨークに帰るぜ!」
という「さよならハリウッド」という曲も
後年、ライブバージョンでヒットしております。
http://www.youtube.com/watch?v=Hl22IHX-3Hc
お聞きの通りこれは、
ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」を下敷きにしたアレンジ。
もはや、このアレンジは定番とも言えますけどもね(笑)

彼の曲の中でも、最近特に気に入ってるのが
1977年のアルバム「ストレンジャー」に収録されている
「イタリアンレストランにて(Scenes From An Italian Restaurant)」
というナンバー。

http://www.youtube.com/watch?v=po252Jj7P9Q

シングルになったわけでもないこの曲ですが
ドラマチックな展開をするアレンジ、
そしてビリーさんの超絶ピアノテクが楽しめます。
当時(中学生)は何を歌っているのかさっぱりわからんし、
理解しようともしなかったのですが、自分自身が40を超えたおっさんになると
歌詞を読んで、余計にジーンと来てしまうという症状が発生しておりましてw
英詩はこちらのサイトで確認できまっせ

ある男女が久しぶりにイタリアンレストランで会って、昔話を展開するという
歌詞なんですが、この昔話に出てくる男女は本人達の事なのかな?とか
そういう事を考えると余計にこの曲が好きになってしまうのですねえ。

2006年の大阪ドームでのコンサートは、嫁さんと二人で見に行ったんですけども
なんと大阪公演ではこの曲、セットリストから外されておりまして(泣)
名古屋、東京公演では演奏されてたのがとても残念でありました。

ブラック・ダイヤモンドでは今の所、
ビリーさんの曲を取り入れる予定はないですが
尾道のピアノ・マン、マイケルさんに
ぜひともがんばって頂きたい所ですね(笑)

「Continue Reading」以下にこの曲の日本語訳を載せておきます。
興味のある人はぜひぜひこの曲の世界感を堪能して下さいませー。

「イタリアンレストランにて」 ビリー・ジョエル

白ワイン、それか赤ワイン。それともロゼの方がいいかな?
昔なじみのあの店の通りの見える席で、差し向かいに座ろうじゃないか。
僕と君でね。

白ワインか赤ワイン。どちらにするかは君次第。
君が望むならいつだって会うよ。
このイタリアンレストランで。
———————–
最近物事は順調なんだよ。
いい仕事、いい職場につけたし
再婚して新しい生活をはじめたし家族も元気だよ。
そういえば僕たち随分前にやり取りがなくなったよね。
君がそんなにやせたなんて知らなかったな。
あれ以来随分経つけど君はずっと変わらなくて素敵だ。

ヴィレッジ・グリーンでブラブラしてたあの頃を思い出すよ。
エンジニア・ブーツ、皮のジャケット。
それにピッタリしたブルージーン!
ジューク・ボックスに10セント硬貨を入れては
ニュー・オーリンズの唄を聞いてたっけ。
冷たいビールにホットな照明。
僕のロマンティックなティーンエイジの夜さ。

あの頃ブレンダとエディは評判のカップルだった
彼らは高校のプロムでキングとクイーンに選ばれたっけ。
いつもオープン・カーを乗り回しては
ラジオをガンガン鳴らしてたな。
誰よりもカッコいい彼らはパークウェイ・ダイナーで
大の人気者だった。
あんなにイカシた人生なんて他にないって誰もがそう思ってた。
そう、ブレンダとエディはしくじりっこないってみんな信じてたんだ。

1975年の夏、ブレンダとエディはまだ恋人同士だった。
そして7月の末に結婚することに決めたのさ。
みんなエディがおかしくなったと思ったっけ。
「ブレンダ、 アンタはだらしなさすぎる。
エディがアンタとうまく暮らしていける訳がないじゃないか」
だけどみんなは何を言ってももう無駄だとあきらめちまったっけ。

彼らはフカフカの絨毯を敷きつめたアパートと
シアーズで絵を2枚手に入れた。
そして2年がかりで貯めたお金で
大きなウォーターベッドをパンと一緒に買いこんだ。
でも、お金がなくなると言い争いをはじめたのさ。

しばらくは贅沢な暮らし振りだったけど
やがてお決まりのように二人は離婚しちまった。
親しかった友人たちとも別れてしまった。
かつてのキングとクイーンはグリーンに戻った。
だけどもう誰も二度とあの時代には戻れない。

1975年の夏、ブレンダとエディはあらゆることを経験した。
いいことも悪いことも、ショーのはじまりから終わりまでね。
だけど残りの人生で彼らをチヤホヤする連中はもう一人も残っていなかった。
あの頃の思い出のかけらを拾い集めることしかできなかったのさ。
だけど彼らの事だからきっとなんとかやっていけるだろう。

ブレンダとエディについて僕が知っているのはこれだけさ。
これ以上は何も知らないし、話す事ももうない。
さあブレンダとエディに手を振ってさよならしようじゃないか。
—————————-
白ワインか赤ワイン。どちらにするかは君次第。
君が望むならいつだって会うよ。
このイタリアンレストランで。

Written by:Eddie(Guitar)

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